普段の自分の食事内容が一般的なものかどうかを調べるのは難しいです。
自分の食事と比較する対象は、家族、同僚、友人あたりですが、家族意外と食事をする機会は少ないので、他人と自分の食事内容を比べにくいですね。毎日、同僚とランチに行っていると反論する方もいるでしょうが、比較できるのは、そのランチだけですよね。朝食や夕食は比較できませんし、休日の日の同僚の食事もわかりません。
だから、自分は標準的な食事をしていると思っていても、他人と比べられていない以上、本当に標準的な食事をしているかは不明です。
医学界の情報も役に立たない
健康的な食事をしたいけど、他人と食事内容を容易に比較できないのなら、医学界から発信されている健康的な食事を取り入れれば良さそうに思います。
でも、医学界の情報もどうなんだろうと思うことがよくありますから、あまり信用できません。アンケート調査だけで長生きする食事とか早死にする食事とか言っていることが多いですからね。毎日の食事内容をチェックして、どのような食事が健康的かを検証しているわけではない以上、信用しない方が良いでしょう。
そもそも、お医者さんになるのに勉強する栄養学は数時間しかないのですから、お医者さんの栄養学の知識は、自主的に勉強していない限り素人レベルです。健康オタクの人の方が、栄養学には詳しいと思いますよ。
他人と比較できないのなら自分で試すしかない
他人と食事内容を比較できないし、医学界の情報も当てにならないのなら、自分で試すしかありません。何を食べると太りやすいか、何を食べると体調が良くなるか、世の中に出回っている食事の情報に基づいて食品を選んで食べていき、前評判通りの結果になれば、その情報は信頼できるでしょう。
また、栄養学の本も1冊くらいは読んでおいた方が良いです。体に必要な栄養素が何か、そして、どれくらいの量を毎日食べないといけないかといった情報を知っておくことは、健康的な食生活を送るために必要なことです。テレビやネットのグルメ情報からでは、ある栄養素が、1日にどれくらい必要かといった情報を得ることは難しいです。
栄養学の本は、毎日の食事の指針としても役に立ちますから持っていて損はないです。西東社の『カラー図解 栄養学の基本がわかる事典』がおすすめなのですが、今は絶版になっているので、入手は難しくなっています。他にも似たような本があるので、読みやすそうなものを購入しておきましょう。
ちなみに栄養学の本は、体の中でどのようにしてエネルギーが作られるかについて解説されているものを選んだ方が良いです。食べたものからどのようにしてエネルギーが作られるのかということと食べたものがどのようにしてぜい肉になるのかは、表裏一体の関係です。これを知らずにダイエットなんて、できるはずがありません。ダイエットの専門家も、よくわかっていない人が多いと思いますよ。
とりあえず、他人の食事内容を見て、自分の食事内容を見直すのは困難ですから、栄養学の知識を身につけておきましょう。